「薬膳茶材」

杏の林 中医・養生・薬膳ブログ

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本日6/13 梁蓓老師の「薬膳茶アドバイザー講座」が始まりました!

そちらで使用する茶材点検・準備等のお手伝いの為、

一昨日「良仁堂薬局」に伺いました。

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先生の指示を仰ぎながらの、材料点検&補充。


温熱性の材料は、寒涼性の材料よりも早く品質が変色、劣化するそうです。

面白い😲


またこの時期、品質管理は特に大事だそうです。

 

中国原始時代、

「食物」と「薬」は元々同じ自然の物であり区別はなかったが、

偶然の発見と長い経験・実践の積み重ねの中から次第に「薬」と「食」が分化して行きます。


中医学食療法、薬膳の歴史は、ここから始まります。

 

これが「薬食同源、医食同治」の由来。
〜薬と食物の源は同じ自然の物、医も食も同じ様に人を治療する〜

 

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なので薬膳茶の茶材は、

食品であり、

そして中薬(生薬)としても使える、

味や香りを壊さない材料を使います。

 

古代先人達がどれだけの時と知恵を費やしてきた事か…
計り知れません。

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普段こんなに沢山の茶材に触れられることは稀なので、

とても為になり、楽しかった。

先生ありがとうございました。

 

容器も新しくなり、茶材もよく見えて綺麗ですね🌈

 

 

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☘️無事に開講!「薬膳初級講座」

 

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2020年 6月3日、

一社)日本中医営膳会<認定教室> 「薬膳初級講座」、良仁堂薬局にて無事に開講する事ができました🥺

コロナで4、5月が中止となり、やっと開講できました。

 

講座 第一回目、

中医営養薬膳学の歴史」からスタートです!

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この度はコロナ禍の中、

10名もの方が参加してくださいました。

また、当日はお忙しい中、梁蓓先生が応援に駆けつけてくださいました。

皆さま、ありがとうございました!

 

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6/3は、コロナ禍の中での開講という事で、

<オンライン参加> と <会場参加>

に分かれての授業となりました。

zoomは全くの初心者でしたのでかなり手こずりましたが、講座の数日前にオンライン試聴会を開き、比較的スムーズに皆さんと繋がれたと思います。

 

色々とお手数をおかけしました、お疲れ様でした🌸🌸🌸

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実は、先月5月18日、母が急に亡くなり、

その約2週間後の開講。

未だ色々と事が落ち着かない状況下で、

形見の腕時計を装着し、

何とか初授業をやり終えました。

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今回のことでは、

梁先生の温かい数々のご配慮、

みなさんからの励ましの言葉、

とても勇気づけられました。嬉しかったです。

ありがとうございました。

 

ここ一年、いろんな事がありました。
国際中医師の試験が二度も中止、延期。
4月「薬膳初級講座」講師デビューも新型コロナで延期、また5月も延期。
そして講座開講の2週間前、虚血性心疾患で母が亡くなり‥‥
など、その他諸々。

 

正直、精神的にキツかったですが、

お陰で色々と鍛えられました。

 

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いつも人のことばっかり心配してくれてた母。
そして開講を何より心待ちにしてくれていた母。
今はきっと喜んでくれているはずです。

ありがとう。

 

とにかく、人生、悔いのない様に生きようと思う今日この頃です🌈

 

 

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中国の弥勒菩薩と老荘思想

 

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中国の弥勒菩薩道家老荘思想

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今回は、中国、「道家老荘思想」 (老子荘子の思想)のほんの一面をご紹介。

 

道家(どうか)』は、老子荘子の思想を学ぶ “学問” であり、組織や宗教ではありません。 

よく道教(どうきょう)』と混同されますが、こちらは “宗教” ですので、別のものです。

 

中国人は、人生が成功している時は “孔子” の『儒家思想』でバリバリ上を目指し、

人生に挫折すると “老子荘子” の道家思想』になる、とよく言われています。

要するに両方を知っている訳ですね。

 

ちなみに「養生・太極拳」の根本思想は、

道家老荘思想です。

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老子” の言う所の『三宝』。

慈愛」慈しみ、情け

倹約」足るを知っているので慎ましい

人の先頭に立たない」敢えて人と争わず


平和、寛容、素朴、知足


理想の人間像としています。

 

 

下の写真は、中国の「弥勒菩薩」像です。

どうですか?韓国、日本 の優美な姿をした弥勒様とは大分イメージが違いますよね。

七福神の布袋様にも似ています。(弥勒菩薩の化身と言われている)

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大きく 膨よかな 弥勒菩薩の身体に、子供達が満面の笑みで身を委ね、至福の時間を過ごしています。

 

うーん、素敵です。

中国の方達にとっての、救世主とはこういう方なんですね。

私は中国人のこういう感覚がとても好きです。

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日本や韓国の弥勒菩薩も優美で素敵ですが、そこにはにはない、どこかユーモラスで大らかで、素朴な人格像。

中国の弥勒菩薩は、道家老荘思想を反映しているようです。

本当の人間の品格は、こういう所にあるのかなと思います。

 

私の出会ってきた、

武術や太極拳の老師、

中医学の素晴らしい先生方には

こういう寛容さと人間的な品を備えていらしたなぁ。

もちろん、体型の問題ではありません(笑)

f:id:xing-lin:20200509151719j:imageわっはっはっ!🤗

 

 

 

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“春における養生” 

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f:id:xing-lin:20200421164803j:plain〜春の養生〜

久々の投稿です。

(“春”のお話にしては遅い投稿、すみません)

中医学では、“肝”には「疎泄」(そせつ)という機能があるとされています。

気の巡りがスムーズに伸びやかに全身へ行き渡るように調節する機能で、気や血液の運行、臓腑の働きを正常にします。

それにより感情を穏やかにコントロールできます。

 

春は「生」の季節

陽気は盛ん(暖かく)になり、植物は萌芽(ほうが)し、生物は目覚め、人も活発に活動し始めます。

 

春は肝と深い関わりがあります。

この時期、肝の働きは活発になり新陳代謝が旺盛になります。肝の「疎泄機能」は、春の「生」性質に似て、

〜伸び伸びとすることを好み抑制を嫌う性質〜  を持っています。 

なので精神的な抑圧は、肝の疎泄の働きを阻みます。すると肝の疎泄の働きは鬱し、気の調節がスムーズに出来なくなり、怒りっぽくなったりイライラし易くなります。

黄帝内経』では、肝気が鬱しないように、軽い運動や散歩などをして伸びやかに過ごし、情緒の安定を心がけることが、春の養生法の一つとされています。

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 〜養生の基本〜 

コロナウィルが猛威を振るう昨今。

4月の始めに、政府より緊急事態宣言が各地域で表明され、更に “自宅自粛” の呼びかけが強まっています。

それに伴い、生活習慣の急激な変化や運動不足、精神的ストレスによる体調不良を訴える方々が増えています。

 

薬膳と並び、古い伝統の太極拳や気功などは “本当に力を抜いて丁寧に『放鬆 ファンソソン(全身を緩める)』 して練習 ”すると、全身の気血や陰陽五臓のバランスが整うようになり、体内の正気(免疫力)を養い、

「正気存内、邪不可干」“正気(≒免疫力)を内に保っていれば、邪気(病邪)は体内に入れない”(『黄帝内経』 上古天真論)

という状態になります。

 

正気を守ることは養生の基本です。

薬膳と共に、太極拳や気功を行うことで、その効果は高まります。

私は伝統太極拳を学んできました。そしてやはり中医学や薬膳学との深い関連を感じざるを得ません。

運動には色々なものがありますが、やはり自分としては的を絞り、中医学的な導引法や伝統太極拳を研究していきたいと思っています。

 

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太極拳のススメ〜

 (この記事は3月10日にfacebookにアップしたものです)

 

春の養生法は、ゆったり伸び伸び過ごす。

 

太極拳などの柔らかいゆったりとした運動は、

 

脾胃の運化を促し、

 

全身の気血の流れを良くして五臓を滋養し、

 

身体の正気 (免疫のある状態) を養います。

 

【動画を載せてみました  m(_ _)m】 

潮田佐枝子 - 呉氏十三勢。

youtu.be

コロナウィルスにおける非常事態の中、

 

不安も大きいとは思いますがますが、

 

気を付けながらも怖がり過ぎず、

  

〜ゆったりと 髪を解いて体をのびやかにし

 新芽のように生き生きと過ごす〜

  

を心がけることが大切かと思います。

 

如何でしょうか。

  

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「心を以って行氣し、沈着に務め、

骨に収斂することができる、

命意は腰の隙間に有り。

 

…… 立身須らく中正安舒、八面を支え、

行氣は九曲珠の様に隈無く行き渡るようにし、

 少しも至らないところが無く、

氣は遍く身体に巡り滞る所がない。…… 」 

 

太極拳論 武禹襄 十三勢行功要解」より)

 

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“春における養生の道”

 

春(立春から立夏まで)は

陳(ふる)きを推しひらき 新しきものをだし

天地の万物が生き生きと栄える季節である。

 

人は夜は少し遅く寝るが 早く起き

ゆったりと庭を歩み

髪を解いて体をのびやかにし 

新芽のように生き生きと過ごすとよい 。

 

春は万物が生育の時 。

人もまた何かやろうとする意欲が芽生え

それを助長するようにし

生育しようとする力をそぎとらないように。

 

この法則に逆らうと 肝を傷つけることになり

夏になって身体が冷える。

 

(『黄帝内経 素問「四気調神大論篇」より)

 

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こんな時だからこそ、中医学的な方法で体内バランスを整えて行きたいところ。

 近いうちに、簡単な古式の導引法や、伝統の太極拳などもご紹介したいと思います。

 

お楽しみに🌸🌸🌸🌸🌸🌈

 
 

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